塗料の塗り方ナビ

塗料・塗膜の性能

流動性

 

塗装材料の流動性は、パテからクリヤ、エナメル、
分散液(エマルションなど)に至るまで、
変化に富んでいますが、これらは必ず流動状態を経て固化します。

 

滑らかで均一な良い外観に仕上げるためには、
塗装方法にあった粘性と弾性(流動性)が必要です。

 

 

色屋形を感じるために必要なのは「光」デス。

 

雨上がりのとき、太陽光線は水蒸気で分光されるので、
虹が映し出されます。

 

私たちが色を認識できるのは、
太陽光の中に、肉眼に感じる可視光が含まれているからです。

 

ただ、色のイメージには個人差があります。

 

色を選ぶとき、色を指定する場合に、
誤解を生むこともあります。

 

そのため、日本塗料工業会は、
塗料用標準見本帳を用意しています。

 

 

つや

 

漆塗りのもの、乗用車、ピアノの塗装面などは、
とてもピカピカしてツヤツヤしていて、
まるで鏡のように像が鮮明に映ります。

 

ですが、建築物の外装塗装面はつやがありません。

 

それは、凹凸感のある被塗物を高光沢で仕上げると、
反射光が多いので、さらに凹凸感が強調されてしまい、
外観が見苦しくなってしまうからです。

 

つやを出したものが良いものに対しては
つやの出る塗装を行い、
そうでないものはつやを出しません。

 

塗料の付着力

 

塗料は、付着力もとても大切です。

 

被塗物にしっかりと塗料がついていなければ、
塗料の存在する価値がありません。

 

塗料の分野では、くっつくことを「付着する」といいますが、
付着する力には、原子が介在する化学結合力と、
分子同士に作用する分子間力等があるといわれています。

 

そして、殆どの力は、
分子間力によると考えられています。

 

どのような物質も、原子でできているため、
電気のもとであるプラス、或いはマイナスの電荷をもっています。

 

そして、分子中のある部分に電荷のかたよりがあると、
分子間のマイナス電荷とプラス電荷がお互いに中性になろうとして引き合い、
この引力が塗料樹脂の分子鎖全体と被塗物の間に起きるので、
塗料はくっつくこと、つまり付着することができるのです。

 

硬さや強さ、伸び

 

物理的な強さは「弱い」とか「もろい」とか「丈夫」
と言うような言葉で表します。

 

そして、ゴムのようによく伸びるものは「強い」となり、
パテのようなものは「もろい」となります。

 

このような「弱い」とか「もろい」とか「丈夫」という性質を知るためには、
塗膜を短冊形にし、一定速度でひっぱり試験をするとよく分かります。

 

試験をすると、硬さは弾性率に比例する事、
塗膜のたわみ性や耐衝撃性は破壊伸びにほぼ比例する事などが分かります。

 

塗膜の温度と性質の関係

 

塗料も塗膜も、粘弾性耐ですから、
粘性(液体)と弾性(固体)の性質を持っており、
塗膜をひっぱると個体の性質をよく見ることができます。

 

そして、粘弾性体は、がんばり時間と作用時間で解析することができ、
低音での性質は、高速変形に対応することが分かります。

 

摩耗抵抗

 

接触している2つの物体の一つが運動するとき、
或いは運動しようとするとき、
その運動を妨げようとする力が接触面で生じます。

 

この現象が「摩擦」です。

 

摩擦力が弾性限界の範囲は「摩擦」ですが、
物体がその力で塑性変形から破壊を伴う場合は「摩耗」となります。

 

表層面の塗膜は常に他の物体と接します。

 

ですから、耐摩耗性は塗膜の重要な物性の一つで、
塗装工程においては、時間・労力などの面から
研磨作業のしめる割合はとても大きくなります。

 

そして、研磨の良否は作業の能率に大きく影響しますし、
塗装の仕上がりにも直接関わってきます。

 

塗膜の摩耗抵抗の評価試験機として、
「落砂摩耗試験機」、「サザランド研摩耗試験機」などがあります。

 

劣化

 

塗膜は劣化します。

 

塗膜の劣化により、光沢が低下したり、変色したり、
白亜化、ふくれ、さび、割れ、はがれ、汚染などの
様々な欠陥が生じます。

 

また、塗膜の劣化の原因は、
太陽光線、酸素、水分、温度変化、亜硫酸ガス、
海塩粒子などの様々な環境因子があります。

 

このような塗膜の劣化の促進は、
塗膜促進試験で調べることができます。

 

塗膜劣化の試験評価は、
目視による観察も重要ですが、促進耐候試験機で測ることもできます。

 

そして、劣化の評価値は、光沢や変色、錆発生などの状況をみます。